ダーウィン展

 約11ヶ月振りに雨上がりのワンちゃんが上野の森に舞い戻ってきました。いや、「舞う」って言っても、“闇に舞う蝶、パピヨン” by 山本陽子 ではないですよ!(当たり前か、ハングマンを知らない人には意味不明でしょうな)

 前回は「花展」でしたが、今回は「ダーウィン展」です。いや、「ダーウィン」って言っても、去年までタイガースに在籍していた“ダーウィン・クビアン”ではないですよ!(当たり前か、野球に詳しくない人には意味不明でしょうな)

 場所も前回同様、「国立科学博物館」です。いや、「国立」って言っても、、、止めておきます(爆)

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 チケットも凝ってるでしょう?これは前売券の中でも限定モノで、ローソンチケットでのみ販売されるものです。(当然、もう販売されていません)

 これらの島は、ダーウィンの進化論と密接な関係にあるガラパゴス諸島の一部です。なお、ガラパゴス諸島は独自の進化を遂げた固有種が多く存在することで有名ですが、「ガラパゴス」という言葉自体が「ゾウガメ」という意味だそうです。ダーウィン自身もここへ立ち寄ったことは有名ですが、この時彼は5年もかけて世界一周を成し遂げていたんですね。通常、学者は研究以外にも教育や論文発表もしなければならないので、5年間も航海するということはありえません。けど、彼は根っからの「観察好き」だったようで、それと裕福な一家の育ちだったので、あんまり名声を上げることに興味がなかったようです。ただ、綿密な観察は進化論以外にも数々の成果を生み出し、たとえ進化論を発表していなくても、生物学者として名を後世に残せただろうと言われています。

 で、会場の中ですが、「とりあえずダーウィンに関係するものを集めてみました」感がアリアリでした。ゾウガメとか、確かに興味深いんですがね。化石や剥製も多く、解説文もいたるところに延々と書かれているんですが、「進化論を化石や剥製を使って分かりやすく説明する」という基本的な視点が抜け落ちていました。雨上がりの日曜ということで子供が多数来場していたんですが、大人でも難しいので、なおさら子供はなんのこっちゃよく分からなかったハズです。

 んまあ、アメリカでは宗教観の違いもあって、未だに進化論を認めていない人が多数いるそうですが。。。

国立科学博物館 特別展会場
東京都台東区上野公園7-20
03-5777-8600

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ギュウとチュウ-篠原有司男と榎忠

 三十路に突入してからこんな感じで、美術熱がいまだかつてないほどに溢れ出てきた雨上がりのワンちゃんですが、ついに遠征してきました!(^^)!
 
 一応出版社勤務として、同業他社の雑誌はよく読みます。「VIVI」、「sweet」、「Oggi」、「25ans」、「婦人画報」、「壮快」とか(全部ウソです)。特にケリーさんはいいですね(本当はよく知らない)。そ~んな中、ある時「Gainer」を読んでいると、わずか数ページでしたが、あるアーティストが特集されていました。それが「榎忠」氏です。

 1ページをマルマル割いて掲載されていたのはコチラのページの上から2番目の左側の写真です。ありえないですよね、ありえない。駄洒落を言うのは簡単ですが、実行に移すのは並大抵のことではないです。ただ、彼は個展や協同展の開催が決定してから、それに合わせて作品を制作するので、なかなか彼の過去の作品を直に目にすることは難しいです。彼自身サラリーマンとの二束のわらじを履き続け、関西を中心に活動しているので、なおさらです。なお、彼は私の「お父さん」とタメで、私が生まれた年にハンガリーを旅しています(^_^;)

 というわけで、注目はしつつもチャンスはなかったんですが、愛知県は豊田市で協同展があり、ちょうどその時に長野県は松本市への出張が入ったので、「ほんのちょっとだけ」寄り道をした次第です。

 それで、協同展なので、お相手が当然いるんですが、それが「篠原有司男」氏です。数年前、ポカリスエットのCMで、福山雅治氏とボクシング・グローブをはめて壁を叩いて絵を描いていたおじいさんです。

 豊田市は当然「トヨタ自動車」の本社があります。ただ、名古屋駅や繁華街の栄から直通電車が出ていないので、ちょっと不便です(厳密に言うと名古屋駅からは直通電車がありますが、時間がかかる上に高いので、使う人は皆無だと思われます)。ただ、土地柄皆さん車を多用するので、さほど困っていないはずです。

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 現に新豊田駅から10分ちょっとで着きますが、歩いてくる人はほとんどいません。日曜の昼下がりなのに、門周辺には誰もいません(苦笑)。

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 それで、公式ページに解説文が少ないので、当日いただいたパンフレットを掲載させていただきます。ただ、彼らの魅力は、やっぱり直接見ないとダメですね~。是非足をお運びください。モリゾーとキッコロは失踪してしまいましたが(笑)。できれば製作途中をライブで見たいところです、ボクシング・ペインティングとか。映像では会場で拝見できますけど。。。

 オススメは、篠原有司男氏では「ギリシャ神話 ファンタジー」。「圧巻」の一言です。全体像は、上の階から見ることができますので、ご安心あれ。榎忠氏では「unearthing」ですかね。この神々しさとフォルムは、仏教の阿弥陀如来像の集合体のようです。本来の役目を終えた金属が榎忠氏の手によって息を吹き返す様は、同じ仏教の「輪廻」に通ずるものがあると思うのは私だけでしょうか???私だけのようです。。。(>_<)

 あっ、それと、話は戻りますが、「Oggi」は「オッジ」、「25ans」は「ヴァンサンカン」と読みますので、よろしくお願いします<(_ _)>

ギュウとチュウ-篠原有司男と榎忠
豊田市美術館
愛知県豊田市小坂本町8-5-1
10:00~17:30(入場は17:00まで)
月休(祝除く)
0565-34-6610

続きを読む "ギュウとチュウ-篠原有司男と榎忠"

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鳥獣戯画がやってきた!

 センセーショナルなタイトルですが、どこにやってきたかと言うと、六本木の新名所、東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館です。

 鳥獣戯画と言えば、小学校の国語の教科書に載っていて、「セリフを付けてみたまえ」みたいなことが書かれていた記憶があります。まだ幼い頃だったので、その時はそれ で終わったんですが、今回こういう企画があると知り、思わず前売券まで買ってしまいました。

 で、鳥獣戯画について、復習してみます。かくいう私も、今いろいろな文献を見て初めて分かったことが満載です。

 まず筆者なんですが、一般的には鳥羽僧正という坊主だと言われていますが、どうやら時代に矛盾があり、ガセのようです。また、同時期に書かれておらず、特に丁巻はタ ッチが異なることから、複数の筆者がいるというのが現在の有力論です。密教の絵仏師や宮廷絵師が描いたと思われています。その根拠となる参考の絵も展示されています。

 一般的な鳥獣戯画は、甲・乙・丙・丁の4巻に分かれています。全て京都の北西にある栂尾山高山寺の所蔵です。ただ、甲・丙巻が東京国立博物館、乙・丁巻が京都国立博物 館に寄託されています。今回はこの4巻全てが揃っています。当然全て国宝です。

 ココからが問題なんですが、例えば甲巻は平安時代に描かれたといわれていますが、制作当初の状態からかなり脱落や繋ぎの変更がなされているようなんです。それは、損 傷した跡や図柄が繋がっていないことから明らかなようです。切った貼ったで抜け落ちた部分は「断簡」と言われています。元ふんころがしではありませんよ!

 それで、その断簡も全て現存しているわけでもなく、原本がなくなる前に模写された「模本」という形で残っている部分もあります。今回はこれらについても一部展示され ています。

 さらに、このややこしさに拍車がかかってくるわけですが、保存の管理上の問題だと思われますが、一度に全て公開されません。同じ作品でもローテーションで場面替えさ れます。詳細はコチラでご確認ください。メインの4巻も、それぞれ前半部分を前期、後半部分を後期に展示されます。一応
前期:11月3日(土)~11月26日(月)
後期:11月28日(水)~12月16日(日)
となっていますが、各作品によりローテーションは異なりますので、綿密な作戦が必要です。

 さてさて、当日の所感です。まずサントリー美術館は東京ミッドタウンの3Fにあります。入り口がオープンな感じなので、意外にわかり辛いです。ただ、それを補うかのご とく黒服を着た係員がぎょうさんいらっしゃいます。ちょいとばかし緊張します。すぐエレベータに乗って4Fに上がります。そして、いきなり国宝甲・乙・丙・丁の4巻を見る ことになります。平日の夜に行きましたが、なかなかの客入りでした。ただ、その行列がなかなか進みません(>_<)。どうやら解説のテープレコーダを聞いている人達が進度を 遅らせているようでした。同行者の機転により、空いている展示品から見るようにして事なきを得ましたが、順番どおりに見たら数時間かかったと思われます。

 最も有名な作品は「甲」だと思われます。ただ擬人化した動物を描いているのではなく、その筋肉の動線とかは現代の漫画に通じるところがあり、大変興味深かったです。 描かれている場面も弓矢や相撲に興じている所や法会等ユーモラスに富んでいます。

 また、正確にカウントしたわけではないんですが、ウサギ、サル、カエルが主に擬人化されていて、ネコ、キツネ、ネズミは出番が少なかったです。イノシシ、シカについ ては擬人化されていませんでした。

 そして、階段で3Fに降ります。降りたところには売店があり、Tシャツや根付やお猪口等が売られていました。その先は、鳥獣戯画に影響を与えた(と思われる)作品や、逆 に鳥獣戯画に影響を与えられた作品が展示されています。この中で、秀逸なのは「勝絵絵巻」。前半(右側)が所謂男性器の大きさ比べで、後半(左側)が放屁合戦というアナーキーな作品です。見る人を圧倒させますが、私に比べればまだまだですねぇ☆

 最後に目録売場があって終了です。今回の作品はいくつもの美術館から借りてきているわけですが、その中の一つにハワイのホノルル美術館があります。浮世絵は海外の美 術館に多数所蔵されているのは知っていたのですが、鳥獣戯画の模本まで所蔵しているとは知りませんでした。日本も、アラブやアジアのお金持ちが蒐集しだす前に何らかの 対策を打ったほうがいいと思うんですがね。

鳥獣戯画がやってきた!
サントリー美術館
10:00~20:00(日・月は~18:00)
火休
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガーデンサイド
03-3479-8600

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MONUMENT FOR NOTHING by 会田誠

 おはようございます。現在9:30、会社は既に始まっています。んが、まだ自宅にいます。今日はとある事情により午前休をいただいております(←この記事を書くため休んでいるわけではないです)。

 先日、会社のたいへんお世話になっている先輩に、会田誠氏と山口晃氏の書籍を貸していただきました。どうやら以前の記事を読んでいただいたようです。貸していただいたのがコチラ↓です。

山口晃作品集 Book 山口晃作品集

著者:山口 晃
販売元:東京大学出版会
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Book 青春と変態

著者:会田 誠
販売元:ABC出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Book ミュータント花子

著者:会田 誠
販売元:ABC出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 山口氏の作品集は、先日出品されていたのと結構カブってます。多分、実物を見ないまま本作を見てしまうと、相当なフラストレーションがたまると思います。木を見て森を見ずというか、鑑賞ではなく単なる観察になってしまう恐れがあります。逆に、先に実物を見た私にとっては、見逃した箇所や全体的な構図を確認できたりで、改めて感心させられました。

 会田氏は漫画と小説。本来は芸(ゲイ)大卒の画家なのですが、既成の枠にとらわれないというか、常に開き直っているというか、なんというか、、、言葉に詰まりますね(^_^;)。人間誰もがが持ち合わせている変態的な部分をクローズアップするという、人間の深層心理をエグる大作ではあります。ただ、それも程度ものですからねぇ。個人差ありますし。正直な話、読後若干吐き気をもよおしました(>_<)。一応、彼は妻子ある身です。

 そんな会田氏ですが、作品集を出します。そして、今週末に発売記念イベントが開催されます(詳細についてはそれぞれのリンク先をご覧ください)。前回は、その先輩に告知が遅いと怒られたんですが、今回はどうでしょうか???本当にこのイベントの存在を知ったのが昨日なので、平にご容赦を<(_ _)>

6月22日(金)サイン会
Book 1st 渋谷店
19:00~
TEL 03-3770-1023

6月23日(土)トーク&サイン会
丸善丸の内本店 3階 日経セミナールーム
19:00~
定員100名
入場料1,000円(税込)トークショー当日会場にて支払い
要予約(電話予約可)
TEL 03-5288-8881

6月24日(日)トーク&サイン会
PROGETTO
受付開始:14:30~、スタート:15:30~
定員20名程度
TEL 044-211-4616

MONUMENT FOR NOTHING Book MONUMENT FOR NOTHING

著者:会田 誠
販売元:グラフィック社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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特別展 花 FLOWER ~太古の花から青いバラまで~

 「アートで候。会田誠 山口晃展」のついでに寄ってみました。同行した友人がタダ券を持っていたので行った次第です。実は親戚が神戸で花屋を経営していますが(神戸市在住の方はご贔屓に!)、個人的には花には全く興味がありません。あくまでもタダだから行ったまでです。

 この催しですが、ネーミングが微妙なせいか、「花展」と略されていることが多いようです。大阪の方へ、「放出」ではありません。

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 「花のしくみ」コーナーでは、花の基本的な構造や、その進化の過程を解説してあり、興味深かったです。特に、
・白い花はあるが、白色の色素は基本的に存在しない。白く見えるのは、細胞内の泡が光を反射して白く見えるだけ。(本来透明である)水の泡が白く見えるのと同じ原理です。
・同様に、黒色の色素も存在しない。色素がひたすら濃くなることで、黒色に近づく。
・人間は紫外域を色として感じることはできないが、虫は見ることができる。
・虫媒花には、意外にもハエを媒介とするものが多い。それらは、異臭を発する特徴がある。
だそうです。

 この展覧会の目玉は、サントリーの「青いバラ」。実際には薄紫色と表現するのが妥当かもしれませんが、その美しさには息を呑みます。

 開催は6月17日(日)までなので、興味のある方はお早めに。なお、友人はタダ券をカナデン関係から入手したそうです。

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ショップでこんなものが売られてました

国立科学博物館 特別展会場
東京都台東区上野公園7-20
03-5777-8600

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アートで候。会田誠 山口晃展

 Webデザイナーを副業としている身としては(←大ウソ!!)、現代アートには常に触れていたいところ。そんな中、海外にもその名を知られるようになってきている「二人」が一緒に展覧会を開くことになったと聞いて、珍しく前売り券を買って観に行きました。

 余談ですが、前売り券を買ったのは会社近くのローソン(ロッピーだと発券手数料もかからず、お得です)。あれは5月中旬の休日出勤をした日の昼。会社のお偉いさんとバッタリ会いました。ところが、先方はナカナカ私のことに気づいてくれません。気づいたときには、驚くようにして全身を一瞥されました。その時は、Tシャツ、ジーンズ、サンダルというcool bizを前衛的に先取りした格好だったからでしょうね(笑)。

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 で、その二人というのが掲題にある、会田誠氏と山口晃氏。略歴については、リンク先でご確認ください。

 会田氏についは、まさに「奇才」という言葉がピッタリと似合うほど、絵画のみならず映像や舞台美術まで領域を広げており、三面六臂の活躍をみせています。初期の代表作「あぜ道」から「ジュースミキサー」、今回初公開の「滝の絵」と、とにかくこの方の発想力には、ただただ驚かされるばかりです。ただ、その発想力が前衛的(特に映像面)なだけに、意外に好き嫌いはハッキリ分かれるかもしれません。

 山口氏の作風は、一見大和絵なんですが、登場する人物や建物が時空を超えて入り乱れており、詳細に観れば観るほど、そのディテールに感心させられます(ディテールの細かさと言えば、昔のこち亀)。以前出版した作品集には、細かい描写を見るためのルーペのしおりが付いたらしいです。また、昔風の建築透視図を用いて描いた、「六本木ヒルズ」や「日本橋三越」、昔の漫画風の「すゞしろ日記」も秀逸でした。

 この展覧会も6月19日(火)まで。14(木)~16日(土)は20:00までですが、通常は18:00まで。一通り観ようとすると2時間程度かかります。。。
社会人の方へ!午後休しても観る価値はありますよ!

上野の森美術館
東京都台東区上野公園1-2
03-3833-4191

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